先生!ラーメンはおやつに入りますか?

北海道の腫瘍内科医・大姿海路のラーメン中心なブログ

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今日からブログ再開!

お待たせしました。

今日からまたブログを再開することになりました。

よろしくお願いします。

8月から診療科も移り、時間がある生活となっています。

7月は腫瘍内科での研修でした。1年目にしてかなり専門的内容だったので、「研修医」として選択することが適切な研修であったのかはわかりません。

しかし、「大姿海路」にとっては滅茶苦茶プラスな経験でした。

IVH、ポート、腹水胸水、腹部エコー…

たくさんの手技を経験できましたし。(もちろん上の先生のバックアップが必要でしたが)

特に、腹部エコーは1日1人!症例をこなすことができました。最後のほうは画像の描出がかなりスムーズになった気がします。

そしてなんといっても、代表的なケモレジメンの把握ができたのがよかった。

胃癌→TS-1/CDDP

大腸癌→FOLFIRI or FOLFOX ±AVASTIN

胆管癌→GEM(+CDDP)

食道癌→FP(or DOC+FU)

その他、尿膜管癌にS-1/CDDPしてたり、腎う癌のケモを見れたりと、珍しい癌化学療法も見れました。

あとは、BSCといって、化学療法せずに対症療法と除痛コントロールで余生をQOL高く過ごしていただく術も学びました。

もちろん、患者さんとの別れも多く、辛い思いもありましたが…。

患者さん、家族にとって満足した時間を過ごす手助けをする。とても素敵な仕事と感じました。

腫瘍内科のボスはFrenchですが、ボスの講義はとてもためになるもので、素晴らしかったです。

特に目からうろこだったのが

「化学療法はQOLを向上させる。」

これ、結構逆説的じゃない??

だって、化学療法は副作用が辛くて、吐いたり、ふらついたり、眠気がきたり、あと便秘、下痢、腹痛…

そんな印象があった。

だけど、今はその副作用を抑える薬の積極的使用にて多少軽減することができ、

さらに腫瘍そのものからの症状を化学療法で抑えることができるというのである。

たとえば、腫瘍が浸潤することで神経を傷つけ、痛みが出たりとか

胆汁を流す胆管という管を圧迫して閉塞して、黄疸をきたすとか

そういった腫瘍そのものが原因の悪影響を、化学療法により腫瘍縮小をすることで防止することができる。思うに以下の式が成立する。

(化学療法によるQOL向上)=(化学療法が効くことによる「腫瘍からのダメージ」の軽減)-(化学療法の副作用)

さらにこれに化学療法でもたらされる余命の延長が加算されれば

(化学療法のbenefit)={(化学療法が効くことによる「腫瘍からのダメージ」の軽減)-(化学療法の副作用)}*{化学療法で延長した予後/化学療法を使わなかった場合の予後}

で化学療法によってもたらされるbenefitが定量的に計算できる…と仮定できる。

この過程からも明らかなとおり、化学療法のbenefitは化学療法により腫瘍の縮小がなされたか、副作用は大きくなかったか、予後は延長するか。という3点が重要といえる。

それを見極め、benefitの無い化学療法は他のものと切り替えていく。これが腫瘍内科医の仕事である。

死に一番近い臨床医としてscienceとphilosophyのバランスから患者の「いちばん」を考える仕事。

とてもすごいな。と感じました。



今月は違う科に行きますが、

また色々勉強できると思うので楽しみです☆

では、また!
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研修医日記 | コメント:2 | トラックバック:0 |
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この記事のコメント

僕も、化学療法は副作用が辛くて、
QOLが下がるというイメージが強かったです。

QOLを向上させるのですね。
2009-08-06 Thu 00:55 | URL | わがつま [ 編集]
> 僕も、化学療法は副作用が辛くて、
> QOLが下がるというイメージが強かったです。
>
> QOLを向上させるのですね。

意外でしょ?欧米のRCTでも実証されているんだよ。

QOLの客観的な評価ってすごく難しいと思うけどね。

「治療の効果に対する期待」というバイアスも多少かかっているだろうし…
2009-08-10 Mon 22:51 | URL | 大姿 海路 [ 編集]

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